民主、参院選2人目は「若さ」と「女性」 2匹目のドジョウは?(産経新聞)

 民主党内に夏の参院選に対する危機感が急速に広がっている。鳩山由紀夫首相、北海道教職員組合(北教組)、小沢一郎幹事長にからむ「政治とカネ」の問題の影響が大きいが、その小沢氏は「若さ」と「女性」をキーワードに候補者決定を進めており、党内の批判などどこ吹く風といった様子だ。昨年の衆院選では「小沢ガールズ」旋風も手伝い、民主党を圧勝に導いたが、内閣支持率に加え民主党の政党支持率も低下する逆風の中で「2匹目のドジョウ」はいるのか−。

 今月4日、茨城県連会長の大畠章宏衆院議員らが国会内の幹事長室に出向き、茨城選挙区(改選数2)の2人目の候補者について、具体名をあげて公認を求めた。だが、小沢氏は「選挙は絶対に妥協しない。徹底的にやるからな」と述べ、了承しなかった。大畠氏が県連の意向として示したのが、60代の男性弁護士だったからだ。

 茨城選挙区は現職の郡司彰農水副大臣の公認が決まったが、2人目は未定。民主党は改選数2以上の選挙区には複数の候補者を擁立する方針。現職がいる選挙区の2人目は女性や若者を中心に擁立しているが、党や連合などの組織を重視する現職とは異なり、新人の当選には浮動票獲得が欠かせないと踏んでいるのだ。

 民主党は3日、第1次公認候補87人(選挙区47人、比例代表40人)を発表したが、選挙区の新人は19人。このうち女性は9人で、肩書はテレビリポーター、元アナウンサー、介護アドバイザー、弁護士などさまざまだ。

 小沢氏は昨年の衆院選で、青木愛、田中美絵子、福田衣里子氏ら若手女性を擁立し、メディアの話題をさらった。平成17年の郵政選挙での小泉純一郎元首相の「刺客作戦」を彷彿(ほうふつ)させるものだった。

 一方、年齢でも小沢氏は若年層にターゲットに参院候補の選定を進めている。1次公認の選挙区候補のうち、現職は28人で平均年齢は55歳。新人19人の平均年齢は43歳で、現職よりもひと回り若い。最年少は兵庫選挙区(改選数2)の元厚生労働省キャリア、三橋真記氏と鳥取選挙区(改選数1)の医師、坂野真理氏で、ともに32歳の女性だ。

 小沢氏の最近の地方行脚の多くは、候補者の擁立記者会見だ。鳥取選挙区の坂野氏の擁立では、5日に鳥取市内で記者会見し、「彼女のおじいさんの(自民党旧竹下派の)坂野重信先生(元自治相)のお世話になった。天の導きかと大変喜んでいる」と相好(そうごう)を崩した。

 8日には山形市内で、山形選挙区(改選数1)の新人、元防衛省キャリアの梅津庸成氏の擁立を発表し、「1人区の勝敗が過半数を目標とする選挙戦の大きな要素だ」と引き締めを図った。9日は名古屋市で、愛知選挙区(改選数3)の新人として東京財団研究員の安井美沙子氏の擁立を発表し、女性新人は10人となった。

 党内にくすぶる幹事長辞任論の中、それを振り払うかのように、小沢氏は「参院選」にのめり込んでいる。(坂井広志)

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